こんな時、こう使います

 
 市町村合併にもスマートに対応!〜 機能272:グループ集計 
毎月のように報道される市町村合併のニュース。「平成の大合併」なんて呼ばれ方もしていますが、歴史ある市町村、由緒ある地名が国や行政の都合で失われていくことに一抹の寂しさを感じます。
情緒的な面だけでなく、実務では、地図を作成している方や、統計データを管理している方も大変だと思います。合併により市町村の境界は消えるし、データも統合しなければならないし...
こんな時、「機能272:グループ集計」が力を発揮します。

 
 

たとえば、富山県では...


たとえば、富山県の市町村合併の流れを調べてみると、

2004.110.1 砺波市・庄川町が合併して、砺波市
2004.11.01 城端町・平村・上平村・利賀村・井波町・井口村・福野町・福光町が合併して、南砺市
2005.04.01 富山市・大沢野町・大山町・八尾町・婦中町・山田村・細入村が合併して、富山市
2005.11.01 高岡市・福岡町が合併して、高岡市
2005.11.01 新湊市・小杉町・大門町・下村・大島町が合併して、射水市
そして、来年には、
2006.3.31 黒部市・宇奈月町が合併して、黒部市

という具合になっています。



離合集散は世の習いですが、富山県に在住の方は住所録の更新だけでも疲れそうですね...
 

 

統計データをどうしよう?

市町村合併を繰り返し、富山県の現在の市町村数は平成17年11月7日現在、16(市10、町5、村1)になりました。
ここで、公から取得できる統計データを調べてみると、最新のデータは、2004年(平成16年)11月1日以前の35市町村区分でした。このデータを最新の市町村区分に反映させるには、合併された市区町村のデータを次のように合算しなければなりません。



1つ2つのデータならSUM関数でデータを集計して新しい表を作成すればよいのですが...
 
 

機能272:グループ集計」の機能

この機能は、「都道府県別のデータをブロック別に集計して地図グラフを作りたい!」というユーザーの要望から開発されたものですが、前述のように市町村合併によるデータの再編にも威力を発揮します。

◇グループ集計の準備

まず、次のように、グループの定義を行います。




◇機能の実行(1)−メンバー列の指定

集計するシートにおいて、旧市区町村名が記入されている列を指定します。




◇機能の実行(2)−集計列の指定

データを集計する列範囲を指定します。複数の列を指定することもできます。


◇機能の実行(3)−集計結果の確認

集計結果がダイアログボックスに表示されます。




◇機能の実行(4)−集計結果の書き込み

ダイアログボックの[書き込み]ボタンを押して、集計結果を任意のシートに書き込みます。


 



 
2005.11.12